第12回 遠い産院で産むのは不安?

陣痛に気が付くかな

おしゃべりに花が咲くフロア
受付のあるフロアはサロン風になっていて、あちこちでおしゃべりに花が咲きます(バースあおば)

新聞やテレビでも報道されていますが、お産をとりやめる病院やクリニックが相次いで、産む場所がなくて困っている、という声をききます。近所に産むところがなくて、遠い産院に通っている人もいるでしょう。

そんな方から聞かれることがあります。
「お産のとき、病院までかかる時間はどのくらいまで大丈夫でしょうか?」
「陣痛が始まったことに気がつかなくて、間に合わなかったらどうしましょう?」

初産の方なら、たいていは2時間くらいかかる産院でも大丈夫です。ただ、進行の早い人が車に揺られて行くと進むことがあるので、予定日近くなってからの診察でご自分の状態を予測してもらうと安心かも知れません。

心配しなくても、陣痛はわかりますよ! わからない人なんていません。

里帰りは受け付けない産院も

健診に通うのも、陣痛が始まって移動するのも大変ですが、でも、そこしか産むところがないなら仕方ありません。どんと構えましょう。

近くに産む施設がないから、里帰りして産む、という方もいると思います。中には、里帰り出産は受け付けないとか、里帰りの場合は分娩料を割り増しするという病院、産院があると聞きます。早めに、しっかり調べておくことをお勧めします。


第13回 陣痛促進剤について

自分の意志をもとう

産院の不足にともなって、たくさんのお産を扱う大きな病院で産む方が増えていると思います。 限られた分娩台でたくさんのお産をしてもらうために、お産を急ぐ事もあるかもしれません。 もちろん、どんな場合でも、そのようなことがないよう、万全の体制を作ってくれている病院も あります。

いずれにしても、妊婦さんは、お産に対して自分の意志をしっかりもっておくことが必要です。

忘れられない痛み

陣痛促進剤は、本来、医学的に必要な理由があるときだけに使用するものです。 お産の痛みは簡単に忘れますが、促進剤による痛みはなかなか忘れることができないと 聞きます。痛みの質が違うようです。

自然の陣痛がだんだん強くなるから、お母さんの体はお産に向けて陣痛に慣れていきます。 でも、促進剤で急激に来た陣痛は、体が拒否反応を起こし、お母さんの体はつらくなります。

ひとつひとつお産への体の変化を体験して、やっと赤ちゃんに会える。赤ちゃんの方でも、 出てくる準備ができたときに生まれたい。両者の息がぴったり合ったとき、お母さんにとっても 赤ちゃんにとっても、気持ちのいいお産ができます。

自然の陣痛がおきる体作り

お産をする病院、産院がどんどん遠のいていく流れを止めるのは、妊婦さんが、こういう風に 産みたいという意志をもつこと、それが一番効果があると思います。

陣痛促進剤を使わなくてすむような体作りのために、食生活や運動、体の冷えに気を配るなどしましょう。バックナンバーを参考にして下さい。

【バースあおば(tel&fax 045-962-7967)助産婦・仲かよ】

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著者プロフィール
助産師 仲
助産師。神奈川県立母子保健センター、県立こども医療センター勤務を経て、1996年、助産師仲間とともに、横浜市青葉区に助産院「バースあおば」を開設した。1973年に助産師になって以来、この道一筋のベテラン。自身の子どもは2人、成人してそれぞれの道を歩んでいる。お母さんの先輩としてプレママにアドバイスしたいことは「お産は、オリンピックの選手が、体と心の両面から準備を重ねて本番に臨むのと似ています。あなたの人生の一大イベントに向けて、一日一日を大切に過ごしてください」。バースあおば TEL/045(962)7967