第8回 心配な冷え・・・冷房にご用心

暑いときには熱い飲み物

スリングで抱っこ
ママがおっぱいのケアを受けている間、助産師さんがスリングで抱っこ

第6回で、通勤電車の冷房対策について書きましたが、職場の冷房はつらくないですか? おうちでも、熱帯夜で眠れず、エアコンをつけることもあるでしょう。

暑い日の冷房は気持ちよくて、ほっとしますが、冷えすぎるのは困ります。実は、冬よりも夏の方が、危険な季節。「暑いんだから」と、冷えに無防備になりがちです。

冷房だけでなく、冷たい飲み物がクセモノです。暑いときには熱いものを飲むのがおすすめ、口の中がさっぱりします。一方、冷たい飲み物をガブガブ飲むと、後を引いてまた飲みたくなります。

ママが気持いいと赤ちゃんは快適

さて、お母さんの体が冷えると、赤ちゃんの居心地は決してよくはありません。

もちろん、あなたの体が凝っていたり、ガミガミ怒ったりしているときも、赤ちゃんはきっと気持ちよくないでしょう。あなたが気持ちいいことをすれば、赤ちゃんも喜びますよ。

そこで、まず冷えをとる方法です。

あなたは、冷え性ですか? と聞かれても、わからない人がいます。実はひどく冷えているのに、そのことに気づいていない、というケースがかなりあるのです。

たとえば、暑いと感じていても手足が冷たい、夏でも靴下をはかないではいられない、など。まず、そういう症状が自分にあるかどうか、意識してみましょう。

マッサージと足のツボ

相談
妊婦さんの相談は、健診のときに限りません。さりげない会話が、いいお産につながります

足のマッサージをしましょう。

自分で、足の指先から太ももまで、さすってください。手にオイルをつけてすると、滑りがよくて気持いいです。アロマテラピーのオイルはもちろんのこと、オリーブオイルや馬油(バーユ)など、あなたの肌に合うオイルを使ってください。

また、足の裏にはいろいろなツボがあって、冷えにきくツボもあります。文字で説明するのはむずかしいので、本で勉強してみてくださいね。

先日うちの母が「足の裏が痛い」と言うんです。さわってみると片方の足が冷たい。それで、冷えのツボを揉んであげたら、すぐに足が温かくなりました。

次回は、冷えると具体的にどんな症状が現れるかについてお話したいと思います。

第9回 なぜ、「冷え」がよくないか?

冷えは万病の元

赤ちゃんの頭囲・身長測定
赤ちゃんの頭囲や身長を測りました。よしよし、もう終わったよ

前回、「冷えのとり方」についてお話ししましたが、読者の方から「どうして冷えが赤ちゃんによくないの?」という質問をいただきました。そのことについて、少し触れます。

東洋医学では、「冷え」は万病の元として、注意が払われます。

妊婦さんの場合、おなかが張りやすくなる、微弱陣痛になりやすい、という傾向があります。私の長年の経験からも、これは当たっているように思います。

おへそのまわりが冷たい

分娩室
お産の時は暗くして、温かで落ち着いた雰囲気に。つかまりやすいように、ひもがたらしてありました。他にグリーン系のお部屋も

うちに通っていた妊婦さんで、かなり重い冷え性の方がいました。健診のときに、おなかに触ると、おへそのまわりがひんやりしてるんです。皆さんは人のおなかを触ることがないから、あまりおなかの温かさ、冷たさに気がつかないかもしれませんね・・・。

それで、その妊婦さんにお灸教室をすすめました。彼女も「これはたいへん」と自分の体の冷え具合を意識してくれて、お灸教室で習ったお灸を続け、生活習慣も改めるように気をつけたので、お産までに少しずつ冷えがおさまりました。

ただし、お灸は専門家のアドバイスが必要です。とくに妊婦さんの場合、ツボを間違えるとおなかが張ったり、早産につながったりするので気をつけましょう。

体を冷やさないのは、安産のコツとしてとても大事なことです。


【バースあおば(tel&fax 045-962-7967)助産婦・仲かよ】


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著者プロフィール
助産師 仲
助産師。神奈川県立母子保健センター、県立こども医療センター勤務を経て、1996年、助産師仲間とともに、横浜市青葉区に助産院「バースあおば」を開設した。1973年に助産師になって以来、この道一筋のベテラン。自身の子どもは2人、成人してそれぞれの道を歩んでいる。お母さんの先輩としてプレママにアドバイスしたいことは「お産は、オリンピックの選手が、体と心の両面から準備を重ねて本番に臨むのと似ています。あなたの人生の一大イベントに向けて、一日一日を大切に過ごしてください」。バースあおば TEL/045(962)7967