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第21回 妊娠〜出産〜産後を見守る、「ドゥーラ」という存在(2)私の仕事環境

不安定になりがちな、産後ライフも応援

手づくりの木のおもちゃや棚、お人形
なにを隠そう。3月現在、我が家にはいまだクリスマスツリーが飾られている。生木の香りがあまりにいいアロマ効果で、もったいなくて処分できない。処分先にも困っていた ら。。。

ここエジンバラでは、子育て情報誌や冊子などの情報媒体に、ごく気軽にドゥーラについての紹介が毎週のように掲載されている。全国に散らばるドゥーラたちをとりまとめる組織もすでにいくつか存在し、UKにおけるドゥーラの立場とその役割はゆっくりとでも確立してきたように見受けられる。

病院出産もサポートするが、ドゥーラの仕事内容として一番多いのは、ホームバース(自宅出産)希望の方へのエモーショナル・サポートだ。

妊娠中から出張訪問を重ね、実際のお産では、家族同然にミッドワイフ(助産師)をもてなし、お産のお供をする。基本的に、たとえ何十時間になろうとも、赤ちゃんが生まれて、胎盤が出て、初乳を飲んだことを確認して、無事に母子が清潔で乾いた床に落ち着くまでを見守る。

産後は、ホルモンの変化と育児で精神的に不安定になりがちな産後ライフを応援する。妊娠から出産、産後まで女性の傍に寄り添うドゥーラだが、悩みもある。

夫、夫の会社、周囲の友人、知人に助けられて

釜焼きピッツァ
娘の通うシュタイナースクールで使ってもらえることに。毎週行われる釜焼きピッツァ用の薪にするとのこと。よかった!別の用途に生きる!これで安心してツリーともお別れできそうです

ほとんどのドゥーラが子持ちで、しかも、お産が好きで好きで仕方がない人たちなので、3人も4人も子どもがいたりする。当然、時間的拘束の大きいドゥーラの実態を知り、根をあげる人も多い。

せっかく一念発起してドゥーラになったけれど、家族のサポートを得られないまま足踏み状態の人もいる。

私は個人的に恵まれているほうだ。仕事と家庭が完全に同じエリアにあるので、無理をすることは多々あっても、極端な無理にはならずに済んでいる。夫の勤める会社は、妻の仕事に理解があり、子連れ出勤や早退も状況によって許される。

おかげで私は24hのスタンバイ状態を保っていられるのだ。周囲の友人、隣人にも大変お世話になっている。

この絶妙なバランスのサポート体勢のおかげで、今のところ、娘を見ず知らずのシッター業者に駆け込みであずけることなく、自分の住まうコミュニティーを舞台に、大好きな妊婦さんたちのそばに安心して寄り添っていられる。なんと幸せなドゥーラなのだろう。

今日もこれから出張訪問。娘が園で遊んでいる時間をフルに使って、予定日を5月に控えた妊婦さんのお宅までひとっ走りしてこよう!

快晴のエジンバラ。久々にエジンバラ城を眺めてみたら、気持ちがスーっと整ってきました。
自分との対話の時間って重要だな


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著者プロフィール
木村章鼓(きむら あきこ)
ドゥーラ(産婦とその家族を支援する女性、というような意味)有資格者。
2年間の課程を修了し、SBTA(スコティッシュ・バース・ティーチャーズ・アソーシエーション)認定、産前産後教育者としてバース・リソース・センターにて、妊産婦向けの講座を受け持つ。 エジンバラ大学大学院 医療人類学修士号取得。UK在住。
エジンバラ(スコットランド)
スコットランドはUKの一地方であり、独自の文化をもつ。 面積はイギリス全体のおよそ三分の一を占める。ケルト文明の影響も色濃く伝説や神話が豊かに語り継がれている。
街角やレストラン、空港などで、タータンチェックの民族衣装(プリーツスカート)を身にまとったおじさまが、重そうなバグパイプを肩から下げ、のっしのっしと 歩く姿はスコットランドならではの光景。
エジンバラは街全体がユネスコの世界遺産にも登録されている。「UK」(United Kingdom=連合王国)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ およびアイルランドから構成されている。詳しくは、スコットランド総領事館のHP もしくは英国大使館のHPをご覧下さい。