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第7回 ハーブとスパイスに病みつき・・・でもやっぱり、ご飯に梅干し!

自転車で町の隅々まで

自転車スタンド
プラハ(ハンガリー)のとある地下鉄駅前の自転車スタンド。市民で使いまわすレンタル式なんてステキ!

こちらで車を購入したものの、平日は夫が通勤に使っているので、私たちが日中出掛ける時はもっぱら自転車だ。むずがる娘にヘルメットを目深にかぶらせ、いつでもどこへでも、坂だらけのエジンバラをギーコギーコと超低速の2人乗り。

以前と比べて、なんてエコな生活なんだろう!日本では、車に乗らない日はなかったっけ。スコットランドに来て半年近くたった今、おかげさまでカーナビなしでも、街の隅々までくまなく頭に入ってきたようだし、太ももとふくらはぎもなんとなく締まってきたみたい。

週末の買出しだけは車で

ただし自転車では、かさばるもの、重たいものは運べない。基本的に私の背負うデイバックに入るだけの量だ。そんなわけで我が家の買い出しは、たいてい週末に大きいのを一回。

その時だけは、ここぞとばかりに車を飛ばす。

でもドイツ車はハンドルが重たくて、いつまでたっても私の運転はどこかおぼつかない。
2歳の娘は、夫を真似て、『あぶないよー!しんじゃう〜』とチャイルドシートの上で大騒ぎ。急ブレーキを踏もうものなら『だめだめー!』と怖い顔をつくって怒る。それがあんまり真剣な表情なので、ミラー越しに思わずふき出してしまう。

コリアンダーをパスタやスープに

さて、最近よく行くのが『Waitrose』という大型スーパー。ここはオーガニック食品を多く扱っている。野菜に卵、牛乳、チーズ類、肉類、魚介類はもちろんのこと、ケーキやパンなど、商品の多くにOrganicの文字が光る。値段は少し高めだけど、品数豊富なのが嬉しい。

特に私たちのお目当てはここのハーブだ。新鮮なハーブが小袋入りで90ペンス程度なので気軽に何種類かまとめ買いができる。いつもは袋詰めしか買わないのに、今日はなぜか鉢植えのコリアンダーとフェンネルと目が合ってしまった。帰宅して、さっそくプラスチック製の鉢から透明なガラス器へと寄せ植えをしてみる。
窓際に置くと、その一角だけが急に涼しげになった。

ガラス器といっても、日本の家で使っていた蚊取り線香用のもので、線香を吊るバーを渡す窪みが2ヶ所ついている。蚊のいないスコットランドでは出番がなくて持て余していたけれど、これでステキな使い道が見つかった!

こちらのコリアンダーだが、日本のスーパーで売られているものより香りが濃くて私は気に入っている。スモークサーモンに添えても、香りづけでパスタにいれても、タイ風にスープに浮かべても、ポルトガル風に雑炊に散らしてもいい。

インド、ネパール系のスパイスが充実

スロープ
ブルガリアの地下鉄駅構内で見つけた、ベビーカー&車椅子用のスロープ

それにしても、スコットランドに来て以来、ずいぶんハーブと仲良しになったなーと思う。
日本でもエッセンシャルオイルくらいは常用していたけど、今はもっとふんだんに生ハーブを、日々のお茶やデザート、料理に使わせてもらっている。

加えて、さまざまな国のスパイスがここでは簡単に手に入る。移民街みたいな地区があって、そこでは日常生活品から嗜好品までほとんどありとあらゆるものが手に入る。かつての植民地であるインドからの移民はとても多いし、勇敢なことで知られるネパールのグルカ兵も退役後にこちらに留まりレストランを開いていたりするから、特にインド、ネパール系のスパイスは充実しているようだ。

よって、幸か不幸か我が家では、夜な夜な、どこ風とも知れぬあやしげな『無国籍料理』がテーブルに並ぶのであった。。。

『無国籍』実験料理の数々

例えば、スコットランド産のニシンの燻製に、クミンシードとケシの実でいためたナスを添えたと思えば、翌日はこちらの名物料理ジャックポテトにターメリックパウダーとコリアンダーのみじん切りを加えて胡麻を最後にたっぷりふるとか。あきらかに古典的な組み合わせを一切無視した『実験料理』である。

私も夫も、外国に住むからには、地元で手に入る手頃な食材で楽しもう!日本食にはこだわらない(日本では基本的に玄米・菜食メニューだったので)と頭を切り替えている。

でも。。。そのつもりではあっても。。。本来、味噌汁がないと生きていけないような夫は、よく私の『実験料理』の後に、『なんか食べた気がしないや。おにぎり握って〜』と嘆くことがある。その声につられて、待ってましたー!とばかりに腰をあげ、いそいそと米を研いでしまう私も、またいるのである。

いつから私、こんなに米研ぎが好きになったのかしらん?
やっぱり私たちは日本人。お米に梅干がなにより一番のごちそうなのだ。


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著者プロフィール
木村章鼓(きむら あきこ)
ドゥーラ(産婦とその家族を支援する女性、というような意味)有資格者。
2年間の課程を修了し、SBTA(スコティッシュ・バース・ティーチャーズ・アソーシエーション)認定、産前産後教育者としてバース・リソース・センターにて、妊産婦向けの講座を受け持つ。 エジンバラ大学大学院 医療人類学修士号取得。UK在住。
エジンバラ(スコットランド)
スコットランドはUKの一地方であり、独自の文化をもつ。 面積はイギリス全体のおよそ三分の一を占める。ケルト文明の影響も色濃く伝説や神話が豊かに語り継がれている。
街角やレストラン、空港などで、タータンチェックの民族衣装(プリーツスカート)を身にまとったおじさまが、重そうなバグパイプを肩から下げ、のっしのっしと 歩く姿はスコットランドならではの光景。
エジンバラは街全体がユネスコの世界遺産にも登録されている。「UK」(United Kingdom=連合王国)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ およびアイルランドから構成されている。詳しくは、スコットランド総領事館のHP もしくは英国大使館のHPをご覧下さい。