子育て:給食の中身、知っていますか?
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学校給食と子どもの健康を考える会 神奈川県支部 熊谷千秋

学校給食と牛乳の不思議な関係

 さんまの塩焼きとごはんと牛乳?

学校給食と言えば牛乳。パンの日もごはんの日も必ずついてきます。なぜ、「さんまの塩焼きとごはんと牛乳」なんて通常あり得ない組み合わせが、給食では許されるのでしょう?

今から50年前、学校給食法と酪農振興法はほぼ同時に成立しました。学校給食法施行規則には、

「完全給食」「副食給食」「ミルク給食」

の3つの区分があり、いずれもミルクが含まれているため、「学校給食には牛乳を出さなければいけないもの」と解釈され、全国中の学校に牛乳ありきの給食が広まっていきました。

 酪農振興法とミルク給食の関係

学校給食は牛乳の消費拡大という面で酪農振興法を支え、酪農振興法がそれに供給面で応えました。正に持ちつ持たれつの関係だったのです。

その後、米飯給食が導入されてからもそれは変わりませんでした。味覚的に合う・合わない以前に、国策による「牛乳は健康によい」という強大な『牛乳神話』が根づいてしまった証とも言えるでしょう。

こうしたミスマッチな献立は、大量に出る残飯の一因になっています。また、小学校でも低学年の子どもたちの胃袋に200ccの牛乳は大きく、それだけでお腹がいっぱいになってしまう子もいます。

そのため、全国にはお昼の時間帯をはずして牛乳を2時間目の休み時間や放課後に出している学校や、希望者にだけ牛乳を出している学校もあります。

つづく
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著者自己紹介
学校給食と子どもの健康を考える会 神奈川県支部 熊谷千秋
息子が2歳のときに『学校給食と子どもの健康を考える会』と出会い、神奈川支部を発足しました(2001年11月)。様々な方達との出会いがあり、たくさんの仲間を得て、ここ神奈川でもあちこちに給食改善の兆しが見受けられるようになりました。「完全米飯給食」という最も肝要にしてシンプルなこの考えが、確実に浸透しつつあるのを日々感じ、とてもうれしく思っています。世界に誇る日本の素晴らしい伝統食を私達の代で決して絶やすことのないよう、家庭の食だけでなく学校給食で何ができるのか、この連載が、1人1人が考えるきっかけになれば幸いです。子ども達の健康のために、そして日本の未来のために・・・
◎神奈川支部 連絡先 chiaki.kumagai@nifty.ne.jp(熊谷千秋)

学校給食と子どもの健康を考える会
http://www8.ocn.ne.jp/~f-and-h/kyusyoku/
我が子の学校給食メニューのあまりのひどさに憤慨した幕内秀夫氏(管理栄養士・「粗食のすすめ」著者)が、1998年12月に発足。全国約10の支部で学校給食の完全米飯化目指して講演活動する傍ら、幼稚園や保育園の給食改善にも協力している。その結果、米飯回数が増えた市町村、園は相当数にのぼる。

幕内秀夫さん プロフィール
管理栄養士。フーズ&ヘルス研究所主宰。「粗食のすすめ」(東洋経済新報社・新潮OH!文庫)シリーズの著者。 山梨県の長寿村・ゆずり原の食生活に出会い、伝統食の研究を開始。医療機関での食生活相談や指導、食生活に関する講演活動や著作活動に携わっている。子どもの食生活を改善する活動の一環として「学校給食と子どもの健康を考える会」を発足させた。近著に「工藤公康 粗食は最強の体をつくる!」(三笠書房:1300円+税)、「病気にならない食べ方」(主婦の友社:1500円+税)、「ごはん美人のススメ」(大和書房:1400円+税)など。