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     【腰痛etc.からだの相談室】
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      【青葉・渡部一博】



  妊娠・出産と腰痛のふか〜い関係!?


<<腰痛/肩こり/尿漏れ/痔/子宮下垂・脱etc>>


 人生八十数年の今日、お産が終わってもまだまだ長い人生ですから、表題のようなことで悩んだり苦しんだりしないように、一緒に考えていきましょう。

 そこで注目していただきたいのが、妊娠中から産後の骨盤のケアです。表題の件と、実は深い関係があるのです。私の提起に対する感想やご意見をお待ちしております。



<<約2割の妊婦さんに腰痛が……>>

  腰痛? 
「全くなかったよ」とか、「少しあったけど、大したことなかったよ」と言われる人がほとんどだと思いますが、4〜5人に1人くらいは、「痛くて歩くのが辛かった」とか、「立つのも歩くのも辛かった」、中には「入院してしまった」というような人もおられます。ある母子保健センターの保健婦さんが、両親学級の参加者の平均2割が腰痛対策の方法を質問してくると話しておられましたので、割合的にはほぼ合っているでしょう。

 約2割の妊婦さんが、腰痛のケアや対策の指導を求めているのに、産婦人科などでは、あまり問題にされません。

 腰が痛いので・・と言ったら、「赤ちゃんがお腹にいるのだから、少しくらい痛いのは当たり前、お産の時はもっと痛いのよ、それくらい我慢できなかったらお母さんになれないよ」「生まれたら治るから心配しないで」と言われたので、それ以上何も言えなかったという声を聞きました。



<<妊娠性の腰痛はケアしなくていい?>>

 妊娠性の腰痛に、ケアは必要ないのでしょうか? ひどい妊娠性の腰痛の人でケアをしていなくても、生まれたら治る人もいます。しかし、ほとんどの人は、ケアをしなければ治りません。そればかりか、妊娠中に腰痛がなかった人や軽い腰痛の人にも、産後にひどい腰痛が起きる人もいます。私どもでは、緩んだ骨盤をベルトで外固定するという方法を提案しています。歪みの強い人は、骨盤の調整をやればより効果がありますが、妊娠中に骨盤調整が出来る専門家は数少ないのが現状です。

 次回は、なぜ妊娠中に腰痛がおきるのか、またどんな人におきやすいかについて考えたいと思います。


  妊娠性の腰痛の特徴は?

<<妊婦になぜ腰痛が起きるのか?>>

 妊娠性の腰痛の原因のほとんどは、ホルモンの働きで、骨盤など骨と骨をつないでいる靭帯が緩むために起きています。骨盤の緩みは周りの筋肉を緊張させるため、軽い筋肉性の腰痛が起きます。「妊娠中に少し腰痛があったけど、大したことはなかったよ」と言われる人達は、ほとんどがこの筋肉性の腰痛です。

 この筋肉性の腰痛が全てであるならば、少しくらいの痛みは「生まれたら治る」ですむのでしょう。それで、産科医療に関係する人達の多くが、ひどい妊娠性の腰痛があるという事実を認識していないのだと、私は思っています。



<<こんな人は要注意!>>

  ひどい妊娠性の腰痛の特徴は、腰だけでなく腰からお尻、お尻から太腿、股の付け根や恥骨など、骨盤とその周りに痛みがあることです。

 そして多胎妊娠の場合や、あるいは、次のような原因で骨盤に歪みが生じていると考えられる方々にみられます。たとえば、
・側湾症がある
・事故や転んで腰やお尻を強く打ったことがある
・片足に強い衝撃を受ける運動などをしていた
・ぎっくり腰をしたことがある
・2度3度目の出産である など

 このような、ひどい妊娠性の腰痛には、先週お話しした骨盤をベルトで外固定する方法が必要だと、私は考えています。次回は産後の腰痛は何故起きるかを一緒に考えましょう。


  妊婦の83%に腰痛が?!

<<赤ちゃんが出てくるために骨盤が緩む>>

 マタニティ雑誌バルーン5月号に「妊娠中・産後のツラ〜イ腰痛を何とかしたい」という特集がありました。トコちゃんベルト(腰痛緩和ベルト)の考案者,助産婦の渡部先生のアドバイスで企画されたものですが,これに先だって読者調査が行われています。

 その結果、回答者の83%に痛みがあり,うち19%は酷い痛みで悩んでいるそうです。

 腰痛の訴えにもきちっと対処してくれる産婦人科や助産院、もう少し増えてほしいものです。



<<分娩と骨盤の関係>>

  骨盤の緩みは,分娩の時に最大になり、恥骨に離開が起きる人もいます。そうでなければ,自然分娩は出来ないのですから。

 分娩が終わると,ホルモンの影響はなくなって,弛んでいた靭帯が6〜8週間かけてゆっくりと回復して行き,それに伴って骨盤も回復して行きます。

 この期間に,骨盤に無理な力が加わると,回復が遅れたり,歪みが起きて、腰やお尻,恥骨などの痛みの原因になります。

 私は,骨盤の緩みの回復を促進させ,歪みを防ぐためには,トコちゃんベルトなどで分娩直後から骨盤を固定するケアが有効と,産婦人科や助産院に提案しています。




<<恥骨に離開が起きた>>

 分娩後最初に歩いた時、トイレに座った時などに「バシッ」と恥骨の辺りで音がして,そのまま身動きが取れなくなったという人がたまにおられます。これは、恥骨の大きな離開が起きたのです。

 程度の差はありますが、2〜3人に1人位は離開が起きていますので,回復がうまくいかないと骨盤は緩んだままになってしまいます。産後何年たっても恥骨の真中を押さえると溝に触れたり,痛みがある人がいます。

 産婦人科医や助産婦さんのほとんどが、骨盤のケアに無関心な中では,自分の体は自分で守る努力が必要なのかもしれません。



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